過払い金の無料調査をする前に必ず知るべきデメリットと回避方法

一般的に過払い金請求をおこなうときは、弁護士や司法書士に相談をして、過払い金が取り戻せることが確認できれば正式に依頼をする流れになります。

しかし、いきなり弁護士や司法書士へ相談をすることにハードルを感じるため、まずは手軽に無料調査をして、過払い金があるかどうかを確認したい人は多いのではないでしょうか。

過払い金の無料調査は手軽に利用できるメリットがある一方で、デメリットもありますので、利用する前に過払い金調査のデメリットを正しく理解してから利用するべきです。

過払い金の無料調査でわかるポイント

過払い金の無料調査では次の3つのポイントを知ることができます。

• 過払い金の有無がわかる
• 過払い金がいくらあるかわかる
• 過払い金請求できるかわかる

過払い金の有無がわかる

自分の借金に設定されている金利がわかれば、過払い金の有無を調べることができます。

過払い金は利息制限法で定められている上限金利を超える金利を設定している借金に発生します。

自分の借金を調査した結果、100万円以上の借金が金利15％を超える、10万円以上～100万円未満の借金が金利18%を超える、10万円未満の借金が金利20%を超える場合は、過払い金が発生しています。

ただし、借金の金利が利息制限法の範囲内である場合は、過払い金は発生しません。

過払い金がいくらあるかわかる

過払い金調査では、借り入れ金額や金利、返済期間をもとに過払い金がいくらあるのかがわかります。

借り入れ金額が大きければ大きいほど、金利が高ければ高いほど、返済期間が長ければ長いほど、発生している過払い金の額が大きくなります。

過払い金請求できるかわかる

借金の返済期間がわかっていれば、過払い金請求できるかどうかがわかります。

過払い金請求は、過払い金が発生しているからといって必ず手続きできるわけではなくて、借金を完済または最後に返済してから10年を過ぎると、過払い金請求の時効が成立してしまい、過払い金を取り戻せなくなります。

過払い金の無料調査で必ず知るべきデメリット

過払い金の無料調査は、過払い金があるかどうかを手軽に確認できるメリットがある一方で、デメリットもあります。

デメリットを知らずに利用すると思いもよらぬトラブルにあってしまい、過払い金請求で後悔する恐れがあるので、過払い金の調査をおこなう前にデメリットを正しく理解する必要があります。

正確な調査結果が出るとは限らない

過払い金がいくらあるかを調べるためには、借り入れ金額や金利、返済期間が必要です。

しかし、調査するときに出した情報が正しくなかったり、複雑な取引内容だったりする場合は、本来発生している過払い金の額との差が生まれる可能性があります。

過払い金の無料調査はあくまで過払い金がいくらあるかをざっくりと確認できるサービスだと理解した上で利用するべきです。

過払い金請求ができないケース

人によっては、1社の貸金業者に対して、複数回にわたって借り入れと完済を繰り返しているケースがあります。

貸金業者への返済を途切れることなく取引していれば問題ありませんが、一度完済してから新たに借り入れするまで期間が空いている場合は、一度完済した取引に過払い金が発生していたとしても時効が成立して過払い金請求できない可能性があります。

とくに、インターネットで完結する無料調査サービスでは、複数回にわたって取引が繰り返されているケースを正しく調査することはむずかしいです。

過払い金請求をすると生活に支障が出るケース

返済中の借金に過払い金が発生していれば、過払い金請求をして取り戻すことができます。

取り戻した過払い金は返済中の借金にあてられて、借金の残高を減らします。返済中の借金の残高よりも取り戻せた過払い金の額が多ければ、借金にあてていない分の過払い金を手元に戻すことができます。

ただし、返済中の借金の残高が、取り戻せた過払い金の額を上回る場合、過払い金を借金の返済にあてても完済できないので、任意整理という手続きに移行します。

任意整理は今後支払うべき利息をカットして返済期間を3年～5年にすることで毎月の返済額を減らす手続きです。

任意整理をすることで月々の返済にかかる負担を小さくすることができますが、同時にブラックリストに載ってしまうデメリットがあります。

ブラックリストに載っているあいだは、借り入れやクレジットカード、ローンの審査が通らなくなるので、返済中の借金を過払い金請求するかどうかを過払い金の無料調査だけで判断してはいけません。

過払い金調査のデメリットを回避する方法

過払い金があるか調査する方法は次の3つです。

• 過払い金チェッカーを利用する
• 取引履歴を取り寄せる
• 弁護士や司法書士に相談する

過払い金チェッカーの利用

過払い金チェッカーとは、インターネット上で過払い金があるかを気軽に調査できるサービスで、借り入れ金額、金利、返済期間を入力すれば調査することができます。

ただし、過払い金チェッカーの調査結果はあくまで概算であって、正確な金額ではない可能性が非常に高いです。

過払い金請求でお金が戻ってくるかどうかを自分で手軽に確かめられるサービスだと割り切って、正確な金額を知るために取引履歴を取り寄せて自分で引き直し計算をするか、過払い金に強い弁護士・司法書士に相談をするべきです。

取引履歴の開示請求

個人の貸し借りやクレジットカードの利用などの情報を管理している信用情報機関（CIC・JICC・KSC）から取引履歴を取り寄せることができます。

取引履歴には、過去に借り入れした貸金業者や金額、金利、返済期間が書かれていて、発生している過払い金がいくらあるのかを引き直し計算することで調査することができます。

取引履歴を取り寄せるためには手数料がかかってしまい、さらには引き直し計算は複雑であるため、自分で正確な金額を計算できない恐れがあります。

過払い金がいくらあるのかを正確に調査するためには、過払い金請求に強い弁護士・司法書士に相談するべきです。

弁護士・司法書士に相談

過払い金請求に強い弁護士や司法書士に相談すると、過払い金がいくらあるのかを無料で調査することができます。

弁護士や司法書士が取引履歴を取り寄せて、引き直し計算をすることになるので、取引履歴を取り寄せる費用が発生してしまいますが、正確な調査結果を確認することができます。

また、事務所によっては過払い金が発生していなければ取引履歴の手数料は請求しないため、発生している過払い金の正確な金額を無料で調査することが可能です。

相談件数が月3000件以上と過払い金請求の実績が豊富な杉山事務所では、過払い金があるかどうかを無料で調査しています。

過払い金を取り戻せるとわかれば、そのまま依頼することができるので、過払い金がいくらあるのかを調査したい人は杉山事務所へ相談するべきです。

過払い金の無料調査についてよくある質問

過払い金調査のデメリットは？

過払い金の無料調査は、過払い金があるかどうかを手軽に確認できるメリットがありますが、過払い金がいくらあるのかを正確に調査できない恐れがあります。くわしくは｢過払い金の無料調査で必ず知るべきデメリット｣をご確認ください。

過払い金はどうやって調べるの？

過払い金があるか調査する方法は次の3つです。

• 過払い金チェッカーを利用する
• 取引履歴を取り寄せる
• 弁護士や司法書士に相談する

ただし、調査方法によってはデメリットがあるので、調査する前に｢過払い金調査のデメリットを回避する方法｣を確認するべきです。