自己破産したもん勝ち！
借金の返済から完全に逃げ切れる理由

｢自己破産したもん勝ち｣と言われる理由は、借金の支払が法的に免除される、自己破産した人を訴えても意味がない、社会的信用に影響がほとんどないからです。

つまり、自己破産は社会的な立場が守られながら借金の苦しみから解放されるので、借金の返済から完全に逃げ切れる方法だといえます。

借金を踏み倒している人は、法的な保護を受けられないまましつこい取り立てが続くので、自己破産を検討すべきですが、自己破産で注意すべき点や誤解があるので、自己破産をして勝ち逃げする方法を知っておくべきです。

自己破産したもん勝ちだといわれる理由

自己破産は、借金をゼロにして逃げ切れる手続きなので「自己破産したもん勝ち」と言われています。

借金の踏み倒しとはちがい、自己破産は法的な手続きです。自己破産をした人は社会保護を受けられ、しつこい取り立てをされることなく借金問題が解決できます。

メリットが多い反面、不利になるデメリットがあると疑われることもありますが、じつは誤解です。

自己破産した人を訴えるのは意味がない

自己破産をした人に、債権者は支払いをするよう訴えることができます。しかし、裁判所の免責許可が下りてからの訴えには意味がありません。

債権者が債務者に請求をすることは可能ですが、免責許可後に訴えたとしても、お金や財産などを強制的に回収することはできません。

脅迫や恐喝は違法行為なので、悪質な取り立てにあったときは決して支払おうとはしないでください。警察や弁護士・司法書士に相談しましょう。

自己破産の手続きで免責が許可されると、借金を強制的に取り立てることはできなくなります。

自己破産した人からお金を返してもらうことはできない

自己破産をすると、債務者の返済義務は免除されます。

借りたお金の返済義務が債務者にはなくなるので、原則として債権者はお金を返してもらうことはできなくなります。

しかし、自己破産をした人から債権者がお金を返してもらうことができるケースがまれにあるので注意すべきです。

自己破産の申請時に虚偽の申告をしない

自己破産の申請時に虚偽の申告をしてしまうと、債権者はお金を返してもらうよう請求することができます。

債務者は、自己破産の免責が認められないケースである免責不許可事由を誤って申請しがちなので注意すべきです。

財産隠し・無断処分をしない

自己破産の申請前に、債務者が財産を隠したり、無断で処分したりすると、債権者は資産処分の差し止めができます。

また、申請者が破産手続き中に処分した資産については、債権者が差し押さえや仮差し押さえの申し立てをすることができるので、資産を偽ろうとしてはいけません。

自己破産が許せない人からの影響はない

自己破産は法的な手続きですが、自己破産をすることが許せないという人もいます。自己破産をするのに悪影響がありそうですが、実際のところ影響はありません。

ただし、生活への影響は若干あるので、どんな影響がどのくらいあるかは知っておくべきです。

社会的信用の低下には期限がある

自己破産をすると、信用情報機関に登録されるため、一定期間は社会的信用度が下がることがあります。

自己破産をした人は、貸金業者がクレジットカードやローンなどのサービスを提供しない、必要な保証金額が増えるといった制限を課されることがありますが、10年以内には影響はなくなります。

給与の差し押さえも最低限度の生活の保障内

自己破産手続きが行われると、債務者の所有する財産が差し押さえられ、競売にかけられます。

加えて、債務者の給与の差し押さえは、自己破産手続きをおこなった後でも可能です。例えば、税金の滞納分といった免責不許可事由のために給与が差し押さえられることがあります。

しかし、給与の差し押さえは最低限度の生活の保障内でおこなわれ、生活費は確保されます。

周囲からの偏見や批判は一時的なもの

自己破産した人の情報は、官報と呼ばれる公的な情報に国が掲載します。しかし、毎日大量の情報が発信されることに加えて、一般の人が目にする機会はほぼありません。

自己破産をすると、周囲から借金を作り責任を取らない人とみなされることがあり、友人や知人から避けられたり信用を失ったりすることがあるかもしれませんが一時的なものです。

自己破産すると借金の返済から完全に逃げ切れる理由

自己破産をした方がいい人は、借金を返済する見込みがない人です。自己破産をすると、残っている借金をゼロにできるので借金から逃げ切れます。

ただし、自己破産は信用情報機関に5年〜10年間は情報が残るので、新たな借入をする人は貸金業者からの審査に通りにくくなる可能性があります。

そういった人は、自己破産よりも任意整理や個人再生を検討した方がいいことがあります。自己破産が借金問題を解決する一番よい方法なのかを自分で判断するのはむずかしいので、弁護士や司法書士に相談をして判断してもらうべきです。

借金を減額する任意整理

任意整理は貸金業者と直接交渉して借金にかかる利息をカットしたり、返済回数を36回～60回払いに変更して毎月の支払額を減らすことを目的とした手続きです。

依頼費用は債務整理手続きの中でも比較的安くて、生じるデメリットも小さいため誰でも気軽におこなうことができます。

借金を大幅に減らす個人再生

個人再生は裁判所を通して、貸金業者と返済計画を立て、借金の減額をする手続きです。

裁判所と貸金業者に認められれば、利息カットだけでなく、元本のカットも可能なので負担を大幅に減らすことができます。

自己破産したもん勝ちによくある質問

Q1: 自己破産をするとずるいと思われて、周囲の人から批判されるリスクはありますか？

自己破産をすると、周囲から借金を作り責任を取らない人とみなされることがあり、友人や知人から避けられたり信用を失ったりすることがあるかもしれませんが、一時的なものであり、実際のところ周囲からの影響はありません。

くわしくは｢自己破産したもん勝ちだといわれる理由｣をご確認ください。

Q2: 自己破産はしたもん勝ちと言われているとはいえ、自己破産をするデメリットはありますか？

自己破産をすると、ブラックリストに載って借り入れできない、クレジットカードが作れない、ローンが組めなかったり、財産を差し押さえられたりするデメリットがありますが、借金を返済する見込みがない人は自己破産を検討するべきです。

くわしくは｢自己破産すると借金の返済から完全に逃げ切れる理由｣をご確認ください。